美しいものを作り出す最初の仕事「光あれ!」創世記第一章

ずっと昔、それは私たちが考えることもできないほど昔のことだった。この世界は真っ暗で荒れ果てていた。そこで神は、世界をきちんと整頓し、美しいものを造り出す仕事を始められた。神は、まず「光あれ」とお命じになった。すると光が生まれた。次に荒れ狂っている海に「後ろにさがりなさい」とお命じになった。すると乾いた陸地が現れた。

陸地の上にはまだ何もなく、寄せては返す波の音と、そよ吹く風のほかは、なんの音も聞こえない。そこで神は「草や花、それに大きな木、小さな木も生まれなさい」とお命じになった。この世に初めて出てきた緑の葉や、色とりどりの花のなんとみごとなこと!それから神は、自分か造った高い空の、もっと高いところに、昼は輝く太陽を、そして夜はやおらかな光をおくる月と、きらめく星をお造りになった。海の中をうれしそうに泳ぎまわる魚たちも、木々の間を楽しく飛びかう鳥たちも生まれた。

このようにして造られた世界はとても美しく、これを見た神は「とてもすばらしい」とお思いになった。けれどもまだ、陸地に住む生き物が何もいない。さびしく思った神は、森や林、野原や大草原と、そこに遊ぶいろいろな動物を造られた。神は、魚や鳥や動物たちを集めて言われた。「みんな子どもをたくさん生みなさい。そしてみんなが仲よく喜んで生きるように」神は、自分が造ったもの一つ一つを見て、「よくできた、とてもよくできた」と満足そうにおっしゃった。

— posted by 物部 at 12:31 am