「憎しみが生まれる」創世記四章

エデンの園を追い出されたアダムとエバに二人の男の子が生まれた。子どもたちは成長して、兄のカインは農夫に、弟のアベルは羊飼いになった。ある日二人は、神にそなえ物をしようと思いたち、カインは自分の畑でとれたとうもろこしを、アベルは自分の飼っている小羊を神にささげた。

神は、それぞれのそなえ物と、二人の顔をじっと見つめられた。神は二人の心をごらんになったのだ。そして神は、アベルのささげ物を喜んでお受けになった。けれども、カインのそなえ物はお喜びにならない。カインは高慢で、自分中心の、冷たい心の人だったから、神はカインを受け入れてくださらなかったのだ。カインは怒って目をつり上げ、くるりと背を向けると、神の前から離れ去ろうとした。そのとき、神が言われた。

「カインよ、なぜそんなに怒るのか。もし正しいことをしたのなら、あなたは今、幸せなはずではないか。私もきっとあなたのささげ物を受け入れたと思う。しかし残念ながらそうではなかった。悪魔が今にもあなたに飛びかかり、あなたを打ち負かそうとしている。あなたはしっかり戦わなければいけない」カインは神の忠告に耳を傾けようともせず、神に受け入れられた弟アベルを憎んだ。

— posted by 物部 at 01:07 am